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2014-06-12 | BLOG

死闘開始。の巻

部屋の中に蚊が一匹。

 


ふ。

もう、そんな季節か。


と、感傷に浸ったりする程
私の器は大きくない。


「殺る。」


古川と蚊の格闘が始まった。


相手の行方を見逃さぬように目でしっかり追う。

 


プ〜〜〜ン


止まれ。止まれ。どっかに止まれ。

心の中で念じながら、
ゆっくりと腰をあげる。



しかし、古川には誤算があった。



部屋が、鬼汚いのである。
そこら中に
物が溢れすぎて、途中で見失ってしまった。


ちっ。

 


出てこい。出てこい。はよ出てこい。


しかし、一向に現れる様子のない蚊。


ずっとかまってあげられる程、集中力もない。


ちっ、覚えとけよ。




〜数分後〜



蚊の事など、すっかり忘れてしまった古川の
左腕に!

 

蚊!


パチンっ!


っしゃぁおらぁっ!


確認。



おらんし。


っくそがぁっ!

あ、おったおった!
飛び回りよる!

空中で握り潰しちゃる!

ふんっ!

痛っぁああっ!!!



勢い良く握りすぎて
指折れそうになる。


手、開いて確認。



おらんし。



気が狂いそうになる。


どこやぁぁあああっ!!
どこに、おるとやぁっ!!




耳元を通過。プーン



ぎぃぇえぇえぇっっっ!
やめてー!



結局、蚊は見つからず

左腕の、かゆみだけが残った。


ふぅ。。



…夏ですね。


けんぢ

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